統合失調症を患った私は入院も経験し、3年以上ほぼ寝たきりでした。ある程度回復してきた頃に、デイケアに通い始め、それから半年を経過する頃には、就労支援施設を見学するプログラムに参加するようになりました。
以前、事務職でしたので、最初は事務系の就労移行支援施設を探しておりましたが、どの就労支援施設もなんとなく気が進まず、悩んでいた時にレインツリーを見学することになりました。今まで見学してきた就労支援施設は「なんか暗い雰囲気だ。」と感じていたのですが、レインツリーは利用者の皆さんがいきいきしており、明るかったのでとても好感を持ちました。その後、10箇所以上の就労支援施設の見学をし、レインツリー淵野辺事業所に入所を決めました。
3年間ほぼ寝たきりで、そこから1年程度デイケアに通院したとはいえ、薬の副作用で知力、体力ともに激減しておりましたので、仕事に対する自信は全くありませんでした。でも、レインツリーに入所すると、まずは簡単な仕事から始めて、徐々にステップアップしていく形式をとってくれるので安心しました。やる気さえあれば、体調を考慮しながら、各々の能力に応じた仕事を任せてもらえる点が良いと思います。私は、そのステップアップを徐々に行うことにより、自信を回復させていきました。
特に仕事の中でも、ガーデニングは心身ともに非常に良い効果があると思いました。まずは雑草抜きから任せられますが、スタッフの職人さんが優しく指導してくださるので安心です。私は草刈機を使用した仕事を経て、最終的にハサミも持たせてもらいましたが、その際も優しく指導していただき、一部の植物の剪定が出来るようにまでなりました。このことは私にとって物凄い自信になりました。これは他の施設ではなかなか経験できないことだと思います。個人的な考えですが、精神病を患う者にとって、仕事の上で能力も大切ですが、プレッシャーに打ち勝つことが一番大切ではないかと思います。その経験を出来るガーデニングは本当にお勧めです。なにより、素晴らしい仲間と共に、仕事を頑張った後の飲み物が最高に美味しいです。
これらの経験を生かし、私は障害者職業能力開発校に入校し、ステップアップすることが出来ました。今後も体調に気をつけながら、夢を実現するために、一歩ずつ、ステップアップしていきたいと思います。
最後になりますが、これからも、寛大で思いやりのある所長の理念を、実現し続けることによって、レインツリーが利用者の皆さんだけでなく、社会にとっても大事な場所になっていくような気がします。
本当にお世話になりました。ありがとうございました。